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2008/08/28
カテゴリ: 2008年度 : 

執筆者: akio (11:14 pm)
山の田んぼには、モグラもたくさんいます。では、モグラは何を食べているでしょうか? 答えはミミズです。畑の芋を食べたりするのは、モグラの穴を伝ってやってきた野ネズミです。豊かな土壌の田畑には、ミミズもたくさんいて、モグラも大活躍しています。畑の場合は、土中に酸素を送り込む役割も果たしていますが、水田の場合は畦に穴をあけて、水漏れの原因になります。昨年までの田んぼは、モグラの穴だらけで水が溜まらずとっても苦労しましたが、今年からの田んぼは、基盤整備してあるので、水漏れしません。基盤も固くてモグラも活躍しにくいようです。

今年も富山大学の横畑先生と、研究室の学生が、前日から和みの家に泊まり、あちこちの土手にモグラの罠を仕掛けて、捕獲作戦に乗り出しました。モグラはデリケートなので、罠に入ったまま3〜4時間経過すると死んでしまいます。そこで、朝まで3時間おきに罠をチェックしないといけません。

深夜の田んぼは、虫たちの世界でした。そして、無数のホタルが点滅しながら乱舞していました。中でも、木に止まっているホタルがたくさん点滅する様は、さながらクリスマスツリーの用で、夢のような光景でした。

深夜前、モグラを1匹、捕獲成功しました。結局はその1匹だけでしたが、観察には十分です。罠の中から丁寧に出して、衣装ケースに土を入れ、その中に放すと、あっという間に土の中に潜っていきました。

朝、元気に子供たちが集まってきました。すぐ、玄関に置いておいたモグラに気づきましたが、潜っているので姿までは見えません。後のお楽しみだとなだめ、まずは田んぼに行き、稲の観察です。

先月田植えした苗も成長してきて、順調に育っています。それと同じく、雑草も周りに生えてきています。この時期にしっかり草取りしておくと、この後草に負けることがありません。

続いて、モグラ博士の横畑先生に、モグラを捕まえることについて、まずお話をしてもらい、罠の仕掛けを見学しました。そして、モグラの餌となるミミズを、みんなで持参したシャベルを使って捕まえてもらいました。
小瓶いっぱいになったとこで終了。

その後、水源の森の探検にみんなで一列になって出かけました。森の中はひんやりとして、外の暑さがウソのように和らぎます。空気も断然気持ちよくて美味しいです。行き止まりまでは、わずか5分程度。そこには小さな滝が流れており、岩肌から湧き出る水は、簡易水道としてすぐ下の部落で、飲料水として使われています。その同じ水を田んぼに引き入れています。いい水で水田ができるというのは、この上ない贅沢です。

滝の周りには、ヨシナなどの山菜が群生していて、そのまま渓流になって森の中を流れています。その渓流を、小学生以上の子供たちだけを連れて、降りて行きました。道なき所を、沢伝いに、岩にしがみつき、草をつかみながら、ゆっくりと降りていきます。インディージョーンズのような、ちょっとしたアドベンチャーでした。しばらく行くと、堰堤にぶつかり、そこで探検は終了しました。

和みの家に戻り、遅い昼食を食べ、横畑先生のスライドを見ながら、モグラの生態についての学習会をしました。スライドや説明は、とても面白く、子供たちも飽きること無く話を聞いていました。最後は、モグラの標本を実際に手に持ってもらいました。目が本当に無くて、毛がふさふさしていて、小さくて、ずんぐりしてて、前足ががっしりしていて、想像以上にかわいい感じだったようです。

そしていよいよ、本日のクライマックス、捕獲したモグラくんの登場です。とにかく愛らしくかわいいです。そこに秘密兵器登場。金属ネットで作った筒です。その中にモグラを入れると、360度、モグラを観察でき、しかもモグラもトンネルにいる時のように安心できて、しかも動きを見ることもできます。横畑先生は、こんなトンネルを長く延長して行動観察しているそうで、部屋中に延ばした金網トンネルの中を動き回っているモグラだなんて、なんとも楽しそうじゃないですかね。

そして、子供たちに餌のミミズを、自分であげてもらいました。しっぽも小さくてかわいくて、みんなモグラを指で触って、キャァキャァ大感激していました。

モグラの観察なんて、なかなかできるもんじゃないです。それもそのはずで、横畑先生のようなモグラの研究者って、県内には先生ただ一人、全国でもそういないそうです。
子どもたちにとっても、実物にも触れられたし、ほんとにラッキーな経験だったでしょうね。
2008/07/11
カテゴリ: 2008年度 : 

執筆者: akio (9:42 am)
いよいよ田植えです!
田んぼの楽校の田植えは、ちょっと変わってます。普通はしろかきと言って、地面を耕したところに水を入れて、さらにトラクターで耕してトロトロにしてから植えるのですが、自然農では一切地面を耕さないので、しろかきもしません。だから、ミミズが浮いて来ることもないし、地中の生態系は壊れることなく、地表に堆積した亡骸の層(草の腐葉土)も残ったままです。この亡骸の層があるおかげで、森の土のように肥料を入れることなく栽培できます。
そして、20cmごとに印を付けたロープを張って、一列に並んで1本づつ植えます。植える感覚も20×40cmです。普通は10×20cmほどに、3〜5本づつ植えます。目いっぱい植えてたくさん収穫したいからなんですが、その分肥料もたくさん要るし、混み合って病気になりやすいので、農薬も欠かせません。
植える苗も、普通はハウスで1ヶ月程かけて箱に植えて育てた苗を使いますが、乾いた田んぼにうねをつくって2ヶ月かけて育てた自然農の苗は、分けつする程大きくてしっかりしているので、1本植えで、間隔も4倍なので、風通しも良く病気知らずで、思う存分のびのびと育てます。その分、普通は1反(10×100mほど)あたり10俵(600kg)収穫しますが、自然農では3〜5俵程度しか収穫できません。収量はグンと減りますが、逆に言うと、今は収穫し過ぎじゃないかなと思います。

今年の田んぼは、昨年までトラクターで草を生やさないために耕し続けていたところで、地表は大きくガタガタでした。そこに排水用の溝を何本も掘って、その時出た土を低いところに埋め、さらにクワで平らにならしました。結構手間がかかる作業でしたが、こういう重労働は最初の一回だけです。
あとは、田んぼをしない冬〜春は水を抜いて、陸の草を生やします。そして、田植えの時に水を入れて、陸草を根から腐らせます。水を入れると水草の種が発芽して育ってきますが、大きく育てた苗を植えるので、稲の方が先に大きく育ちます。陸草と水草をうまく交代させながら、タイムラグをうまく使うのです。もちろん、陸草は栄養となる貴重な亡骸の層になります。

さて、説明はここまでとして、当日の様子をリポートしますね。
晴天に恵まれた朝、続々と初参加の家族がやって来ました。全員揃ったところで、自己紹介を兼ねてのアイスブレーク。生まれた日にち順に輪になって、早い順に自己紹介をしました。そのあと、今日一日の予定を説明して、早速田んぼへ出発しました。
田んぼに来るとまず目に入るのが、田んぼの楽校のシンボルでもあるインディアンテントのティピです。お父さん達に手伝ってもらって、日除け用のタープも張りました。
荷物を置いてから、まずは田んぼと苗床と畑の見学です。小さかった稲苗もずいぶん大きく育っていました。畑に植えたサツマイモ苗もしっかりと根を張っているし、里芋も所々小さな葉をのぞかせていました。田んぼには土手草がまかれています。
続いて田んぼに入って、全員で手をつないで輪になって、山の神様にお祈りしました。人間の力だけで育つんじゃないから、まずはご挨拶して豊作を祈願しました。たくさんのいのちの力、太陽や風や水や自然界の様々な力、そして目に見えない不思議な力も加わって、自然界は自ずと豊かに育まれています。その力に寄り添いながら、私たちにも恵みを受け取っていると思います。だから、自然には謙虚になるし、昔から人は事あるごとに祈り、祭りを行ってきました。そんなあたり前だったことも、機械化の波とともに、今では忘れ去られてしまいましたね・・・。

そしていよいよ、水を張った田んぼに入って、一列に並んで田植えのスタートです。まずは苗床から一本づつ苗をこそいでぬいて、それを箱に入れて田んぼに運びます。自分が植える苗を自分で抜くとこから始めるので、どんな状態の苗だったかよく分かるし、愛着もひとしおです。
今年もアフリカの太鼓やいろんな楽器や歌でお囃子してくれる田んぼ楽団が、この日のために大勢集まってくれました。遠く金沢からも駆けつけてくれました。演奏もドンドコドンドコ、あぁ〜ほぇ〜わわぁ〜♪と、徐々にテンションも高まって、楽団もノリに乗って来ました。
子どもたちも、田植えにハマる子や、苗を配る係にハマる子がいると思えば、とっとと飽きて野山を走り回っている子や、オタマジャクシやトンボやいろんな小さな生き物たちを捕まえるのに熱中している子、実り出したグミや木いちご、クワの実などをちゃっかり見つけて穫って食べる子、水着持参で泥プールに座り込んでおままごとを始める子、しまいにはみんなで踏み込んでグチャグチャになった田んぼで、恒例の泥合戦が始まるなど、今年子どもたちはみんな好き勝手に遊んでいます。ささいな喧嘩して泣き出す子もいます。でも、これでいいんだと思います。
野山はその子達の一番の興味を引き出してくれ、一番のびのびした自分を引き出してくれます。太鼓の音や音楽が、開放感と高揚感をさらに盛り立ててくれ、もう何でもありの状態です。大人はただそれを見守るだけです。
ある参加者のお父さんが、後日「(小学生の息子は)田植えの後は、目をキラキラさせて外によく遊びに出かけていたけど、数日たつとまた部屋でゲームばかりするいつもの感じに戻っていった」と言っていました。
人間も自然の一部であり、現代の自然から切り離された暮らしそのものが、様々な問題の根本原因だと思います。今の子どもたちには、プログラム化されていない自由な自然体験が、本当に必要なんだと思いました。

お昼ご飯を挟んで、残りの田植えと、最後に大豆(地大豆の小粒ですが最高の豆腐豆のエンレイ)の種まきをしました。大人達は、慣れない肉体労働のためか、午後からは少々バテ気味でしたが、子どもたちは電池が切れて寝るまで走り回っているあの感じで、最後までフル回転しっぱなしでした。
今年もにぎやかで楽しい田うえまつりでした。お父さん、お母さん、ほんとお疲れさまでした〜!
2008/05/26
カテゴリ: 2008年度 : 

執筆者: akio (1:00 am)
5/25(日)雨のち時々曇り「田植えの準備」

昨晩からの雨が、小雨になったものの、朝になっても降り続いている。天候のせいか、今回も参加者は少なかった。
今日は、「戦国のろし祭り」と重なっている。雨はきっと午後から上がるだろうとの予想の元に、急遽予定を変更し、午前中は「のろし祭り」の舛方会場に遊びに行くことにした。

この会場は、今年オープンした「もくもくホール」という、全て魚津の間伐材を使って建てられた、大きな木造施設。
地球温暖化問題には、温室効果ガスの排出を減らすのはもちろんだが、抜本的な解決策はCO2を吸収してくれる森を増やすこと以外にないと思う。植物に助けてもらうしかない! 
その意味でも、もっと地元の木を使い、CO2を木造建造物として固定しながら、間伐して木を成長させたり、新たに広葉樹を植林したりしながら、もっとCO2を吸収してもらわないとね。もちろん、アマゾンやボルネオなどの熱帯雨林や、ジベリアやカナダの森を最も利用している日本人は、木や紙の使い方を考え直さないといけないが。

「戦国のろし祭り」では、大賑わいの中、いろんなイベントが行われていたが、一番面白かったのがそば打ちの実演。「田んぼの楽校」の子どもたちはみんな、こういうことに興味を示す。好奇心旺盛だ。粉をふるうところから、打ち終わるまで、約40分、みなでそば職人と話しをしながら、食い入るように見入った。
もちろんその後で、全員で打ち立てのおそばを食べた。ついでにそこで持参したお弁当も食べ終わると、子どもたちから「田んぼに戻ろうよ」と言い出した。なんだか嬉しかった。

田んぼではまず前回植えたサツマイモと里芋の様子を見る。里芋はまだ芽が出て来ていない。サツマイモは乾燥が続いたせいか、しおれている苗も何本かあったので、その横に追加で植えた。

続いて、稲の苗の様子を見る。来週の田植に間に合うだろうか?何とか順調に育っている。みんなで苗床にまたたくさん生えて来ていた雑草を抜いた。

そのあと、子どもたちとみんなでスコップやクワなどを片手に、水路をたどって水源まで、山の中の用水路を登っていった。前もって薮ははらっておいたので、スムーズにえざらい(どぶ掃除)できた。
そしてそのまま、もっと上流の小さな滝まで行った。歩いてすぐそばにある、森の中の滝。地元の田んぼをやっている人以外には知られていない、とても気持ちのいい場所。下の部落の簡易水道の水源地でもある。森の中には山菜も多く、晩ご飯用にと、僕はよしなをちょっとだけ摘んで帰った。

戻ってからおやつタイムを挟んで、最後の肉体労働。トラクターでデコボコになっている地面を水平にクワでならすグループと、土手や回りの刈り終わった草を集めて、田んぼに緑肥として入れるグループに分かれて作業した。
子どもたちも一緒になって作業している様は、見ていてちょっとした感動もの。1時間程の作業で、そろそろ疲れも見えてきた所で終了した。

和みの家に戻って、お茶しながら、今日のふりかえり。みんなそば打ち見学が、一番面白かったようだ。

いよいよ来週は、田植え! ここだけの秘密だけど、なんと、スペシャルなお客さんとして、女優の吉本多香美さんが、お仕事の合間を縫って参加してくれる。中学生ぐらいの子どもだったら、「ウルトラマン・ティガ」のレナ隊員として知っていると思う。
そして、ジェンベというアフリカの太鼓を叩く仲間たちも参加してくれる。太鼓のリズムで盛り上がりながらの田植え。とっても楽しみだ。

※「和みの家」では宿泊も可能。参加希望者は、今から申し込んでも受付ますよ〜。
2008/05/25
カテゴリ: 2008年度 : 

執筆者: akio (1:12 am)
5/11(日) 雨上がり、曇り
「苗床のお世話」

朝の集合時間直前まで、小雨がパラついていたが、雨も上がり一日なんとかもった。参加者は少なかったものの、初参加の家族もいた。

雨カッパを着て、みんなで田んぼに行き、苗床の鳥よけのネットを外してみる。
しばらく雨が降っていないせいか、苗はまだ藁の合間からツンツンと芽を伸ばしている途中で、さほど大きくなっていない。でも、水をやらなくても、藁や細い草を敷いてあったので、地表の乾燥は防がれている。寒暖の差もあるため、夜露で水分補給もしているようだ。

苗の合間に、いろんな草も一緒にたくさん芽吹いている。表土をはいで、草の種が混ざらないように苗床を作ったものの、それまでずっと耕転しているので、地面の中にまで草の種が入り込んでいるからだろう。
みんなでしゃがんで、おしゃべりしながら雑草を丁寧に抜き取った。

そのあと、さつまいもと里芋を植え付けた。うねは2うね、あらかじめ作ってある。自然農は耕さないので、人が歩く所を掘って、カマボコ状の畝にして、出た土は低い所に入れる。

まず里芋。里芋は植える所だけスコップで穴を開けて、そこに種芋を入れ、頭を隠すまで土を入れた。植えた種芋の上に、親イモができて、その脇に小イモがつく。見なれた里芋は、この小イモ。だから、親イモの分を含め、穴は深く掘る。
里芋は暖かくないと発芽しない。全部土をかけると、地温が上がらないため、大きくなってから、穴の脇に除けておいた残りの土をかける。
続いて、さつまいも。先日小学校で植えたばかりの子どももいたが、その時は黒いビニールシートで覆ってあった所に、苗をさし入れたそうだ。
自然農では、あらかじめ地際で草を刈っておいたところに、シャベルで地面に切れ込みを入れ、そこに苗を差し込み、土の切れ目を手で塞ぐ。
秋の収穫祭で、イモ鍋にしたり、落ち葉で焼き芋にしたりして食べようね!

冬前にトラクターでガチャガチャに起こされた後の地面は、デコボコしていて、そこにうっすらと春の草たちが生えて来ている。まず痩せ地に生える草が芽生え、再生への第一歩を歩み出した大地。

今日は天候を考慮し、足元が危ないので予定を変更して、午前中で田んぼは終了。
和みの家に戻り、昼食にする。

午後からは、松田さんのリードで、室内でするネイチャーゲームで遊んだ。

様々なヒントを出されながら、その動物を推理して、当てるというもの。そのヒントを聞きながら、「へ〜っ、カモシカって、そんな特徴もあるのか〜」って具合に、勉強にもなった。
その後、今度は一人づつ前に出て、本人が見えないように「私は○○です」と頭上にカードを出され、その動物のヒントをみんなで言ってあげて、本人は自分が何の動物かを当てるというもの。これは、クイズ番組をやっているみたいで、大いに盛り上がった。
室内でもネイチャーゲームができるなんて、スゴイ!

最後はおやつを食べながら、みんなでゆっくりとふりかえりをした。みんなネイチャーゲームが、とっても楽しかったようだ。
2008/04/14
カテゴリ: 2008年度 : 

執筆者: 事務局 (9:42 am)
4/13(日) 曇りのち、ときどき小雨
「苗床作りと、種籾まき」

第3期「田んぼの楽校」が、いよいよ始まりました。
今年からは、新しい田んぼになったことと、今まで影で準備していた作業もみんなで行う、そして大豆も作る、という点が大きく変わりました。なので、今までは9〜10回だった開催日も、14回に増えました。ボリューム満点です。料金も、家族みんなで参加しやすいように、今までの個人支払いから、家族料金に設定し直しました。

今日は初日、第1期、第2期の家族を中心に、新しい参加家族が加わりスタートしました。まずは、新しい田んぼとお見合いです。鹿熊集落の一番上にある田んぼです。見晴らしバツグン! 陽当たりも良く、昨年同様ワサビが生えているきれいな水で、これからの一年間が、ほんと楽しみです。

子どもたちは、さっそく裏山に登ったり、草花を摘んだり、キャァキャァ大騒ぎです。そんな子どもたちを横目で見守りながら、お父さんお母さんたちは、シャベルを握りしめ、まずは田んぼの真ん中に土手づくり。半分は水田、もう半分は大豆畑にするからです。その後、田んぼ周囲にあった農業用のビニールを掘り出して、ゴミ拾いしました。このままビニールが埋もれていくと、何十年も後の子どもたちからはきっと、昔はゴミを地面に埋めてばかりいたひどい時代だった、なんて呆れられるんでしょうね。

昼食を済ませた後は、お散歩がてら、それぞれ思い思いに周囲の山の散策が始まりました。水路をたどって滝(また後日、この滝については報告しますね)まで行く人や、山の斜面を登ってさらに見晴らしのいい所まで行く人、カモシカも思いがけず登場して、子どもたちも一緒に逃げる後を追いかけていきました。
足元には、さまざまな春の草花が咲き乱れています。ニラ、ヨモギ、ツクシ、コゴミ、ゼンマイなどを子どもたちと摘んだりしながら、お母さんたちは、山の田んぼには食べられるものばかりだと、しきりに感心していました。

すぐ下の田んぼをやっておられる石崎さんのおじいちゃんが、様子を見に来られ、みんなを堆肥場に案内してくれました。そこにはなんと、無数のカブトムシやクワガタの幼虫がいたのです。もう、子どもも親も、大興奮! みんなで1匹づついただきました。大事にお家で育てて、夏合宿のとき持ち寄って対決をしようということになりました。

そしてようやく、今日の一番の目的だった、稲の種まきです。昨年「田んぼの楽校」で収穫した籾をまきました。在来早生のフクヒカリ、新大正餅、赤米の3種類です。まずは周囲に溝を掘り、草を刈り、表土をクワで削り、浅く耕してから表面を鎮圧し、うねをつくりました。籾は水で満たしたボールに入れて、重い籾だけを選別し、子どもたちがパラパラとふりまきました。その上から、堆肥土を籾が隠れる程度にかぶせ、乾燥しないように、昨年収穫したワラを敷き詰め、最後に鳥よけのために、竹の笹枝で上をビッシリと覆いました。

アッという間の一日でした。相変わらず盛りだくさんな、なんとも内容の濃い初日でした。最後のふりかえりタイムで、「去年は苗を渡されて、はい田植えして下さい、だったけど、今年は苗作りからなので、どうやってお米が作られているのかが分かって、とてもいい」という発言があって、狙い通りにいけたようで、とってもうれしかったです。

お父さん、お母さんたちは、普段持ち慣れないシャベルやクワを持って、腰をかがめての作業だったので、きっと明日は筋肉痛かもしれないですね。どうも、おつかれさまでした〜。

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河内聰雄・こうちあきお

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